今回は久々にバス釣り関係の記事でございます。
全く釣行がない上に、新たなタックル導入等も今のところないので、今江氏の名著に続く「愛すべきバス釣り名著」の第2弾を書きたいと思います。
紹介するのは
『ブラックバッス』(赤星鉄馬著、1996年6月初版、イーハトーヴ出版)でございます。
「71年前、日本にブラックバッスを移植した人物はいったい何を考えていたのだろう」
この書籍の扉を開いて、最初に目に付く言葉がこれ。
この本は、1925年、ブラックバスを日本に初めて放流した赤星氏の思いを、現代によみがえらせた名著でございます。
戦争等で、日の目を見ることがなかった原稿を、編集者の福原毅氏が復活させました。
タイトルは、当時の赤星氏の指示をそのまま生かし「バス」ではなく単音を入れた「バッス」にされております。その理由について、福原氏は、鱒とバスを同じように発音されるのを嫌ったのではないかと分析しております。
今回の記事ではあまり深く論じませんが、ブラックバスを巡るいわゆる「賛成派」「反対派」の争いは今も激しいです。
第2次バスブームに育った私目線で言うと、2005年に施行された外来生物法がエポックメーキングな出来事でしょう。
キャッチアンドリリースは全く問題のない行為として、位置づけられたものの、都道府県独自でリリースを禁止する都道府県が出てきました。
釣り人視点で見た、外来魚関係の動きは、月刊「Basser」に連載されているバサー新聞が詳しいです。
今も連載が続いております。私自身、釣り人側から見ているため、客観性に乏しいかも知れませんが、バサーは必要以上にいじめられすぎだと思います。ブームの頃のマナーの悪さが、一因なのでしょうか。
そうした中、バスという魚が、好きな人も嫌いな人も一歩引いた視点で物事を考えてみようではないか。ということが非常に大事なのではと考えます。
そこで、この本を読めば、この社会問題の解決に向けたヒントが得られると感じております。
今は「害魚」「害魚」と罵られているブラックバスが、どういう経緯で日本に来ることになったのか。
赤星氏は日本の生態系をダメにしようと、わざとブラックバスを芦ノ湖に放流したのでしょうか。この本を読んで皆さんも少し勉強してみませんか。
個人的には、もっと「食用」の面がPRされるべきと考えます。ブラックバスを食べることについて、ほとんどネガティブなイメージしかありません。
夢は、ブラックバスという魚が、お金でやりとりできる魚になることです。そうすれば、漁業者も釣り人もHAPPYになりませんか。
ニジマスのように有用な魚として、今のような扱いを受けないかも知れません。
マスコミについても、バス釣りやバスについて否定的な記事を取り扱うだけではダメでしょう。
釣り云々ではなく、バスの有効活用、とりわけ、食べておいしいということを地道に報道してほしいと、個人的に感じます。
霞ヶ浦のチャネルキャットフィッシュも同様です。
外来魚問題はデリケートなイシューです。ただ、このブログでは、今後も「正論」を発信し続けたいと考えております。
この続きはまた後日。
少し考えの一端を示しますと、大前提として、もともと固有の生態系が存在しなかったダムは、こうした争いとは線を引くことが重要と考えます。
池原・七色、亀山ダムなどのように、地域の重要な資源として、今後も活用していくことについては、一部の狂信的な人を除き、「賛成」「反対」に限らずほとんどの人は納得できるのではないでしょうか。
私のyoutubeチャンネル「バス釣りアマチュア動画」もよろしくお願いいたします