バス釣りよもやま話

「池の水を抜く」番組、人間って身勝手な存在だなあ

投稿日:

のっけから哲学的なタイトルですみません。

「池の水全部抜く大作戦」の第7弾が、

2018年3月11日にテレビ東京系で放映されました。

これまでいろいろと、当ブログで紹介してきましたが、

今回も書かずにはいられませんでした。

今回は、上記の記事で紹介した

大阪府枚方市にある「山田池公園」

が再び登場します。

 

前回をおさらいしますと、

鳥の雛を食べるライギョは憎き魚!怪物!

山田池には雷魚が10000匹いるので、駆逐しよう!

といきり立ったは、いいものの

結局見つかったのは4匹でした…

山田池は面積が大きいので、

前回の放送では全ての水を抜くことができませんでした。

(野池で言うと超大規模の部類?)

今回はさらに、水を抜いて、

彼らの言葉を借りると、

完全な〝駆逐〟〝殲滅〟を目指す内容でした。

結果から先に言うと、

捕獲されたのは、

61匹でしたね。

10000匹って何の根拠があったんでしょうね。

自然環境保全・生物調査の専門家として毎回登場している

久保田潤一氏(NPO birth)の

夏の繁殖期には、1万を超える数がいるかもしれない。

ただ、環境に適応できず、他の魚に食べられるなどして、

冬場はこの数に落ち着く。

というフォローが虚しく響き渡りました…

 

今回はもっと看過できないことがありました。

山田池では多分に漏れず、

いいサイズのコイが大量に水揚げされます。

で、以下のやりとりが

外来種のコイだが、公園側の意向で今回は池に戻すことに(ナレーション)

なるほどー(番組VTRを見るココリコの田中直樹さん)

 

毎回こういうナレーションが聞かれますが、

なるほどーじゃないですよ。田中さん

そこは疑問を持つべきではないでしょうかね。

番組を見ている小学生達も疑問を持っているかもしれません。

なぜライギョが殺され、コイは生かされるのか。

鳥の雛を食べるか食べないかの違いなんですかね。

んー。納得できるようで、明確な理由になっていない気もします。

それを教えるのが、本当の教育だと思います。

大人の事情で片付けるんですかね。

外来種でも獰猛でなければ生かして良いのか?

そもそもコイって獰猛でないのか?

いろいろと疑問が湧いてきます。

まあ単純にイメージの問題なのかもしれません。

 

あと山田池では、ギギが貴重な魚として登場しましたが、

私の記憶が確かならば、

ブログに書いた第一弾の放送(2017年1月15日)で、

ギギは、国内外来種として悪者扱いしていましたよね。

大阪では貴重なのかもしれませんが、

何か釈然としません。

 

結局、

生物多様性っていうのは、

人間のエゴの上に成り立っている概念ですよね

 

我々アングラーも含め、

人間は勝手な存在なのかもしれません

 

この、「池の水全部抜く大作戦」

月一のレギュラー化が決定し、次回は、2018年4月22日に放映されるそうです。

今度どういう展開になっていくのでしょうか。

-バス釣りよもやま話

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

【悲報か朗報か】琵琶湖のバス釣り有料化、県が検討

緊急シェアいたします。 昨日、毎日新聞の地方版に、 大変興味深い記事が掲載されていたようです。 滋賀県の三日月大造知事が、 琵琶湖にいる外来種の釣りについて、 有料化を検討する意向を示しているとの事で …

大分でバス釣り中に死亡事故。陸っぱりにもライジャケを

GW中に、悲しいニュースが入ってきました。 大分県の野池でバス釣りをしていた 18歳と23歳の男性がおぼれて、意識不明になるという事故が発生しました。 報道によると、足を滑らせて入水し、おぼれた仲間を …

【ヤマト便】ティップ破損で保険金が出た

※追記 ヤマト便で 事実上全ての1ピースロッドは送れなくなりました。 記事は、こちらから   突然ですが、保険金がおりました。 何で保険金が出たかといいますと、 ワンピースロッドの配送時にテ …

【念願のスモールマウス】都民が公共交通のみで桧原湖遠征

休暇を利用して、 遠征してきました   桧原湖(福島県)です 多摩川で、激小さいスモールマウスを釣ったことがありますが、  アマチュアバサーの館  4 shar …

がまかつのHPって見づらくないですか?

今回の記事は、メーカー批判みたいになって、 大変申し訳ないのですが、 がまかつのホームページって、 使いづらいですよね…   最近も、あるルアーのフックをさがして、ホームページを当たっていま …

車がないのにボート釣りを楽しむアラサー。四国に生まれ育ち、小学4年の頃バス釣りを開始。以来、高校まで近所の野池やリザーバーなどでバス釣り人生を過ごす。現在は東京在住。初めてバスを釣ったルアーはノーブランドのミノー。思い出のリールはスコーピオン1500、TD-Z105HL、バリウスF200

当ブログはリンクフリーです。トップページや記事等、ご自由にリンクしてもらって構いません